Ch. Rives-Blanques 今年の収穫

2013/11/18

シャトー・リヴ・ブランク(Limoux)のカリルとヤンから今年の収穫情報が届きました。

何と言っても今年は今までと様相が大きく違い、地域によってかなりのばらつきがあり、同じアペラシオン内でさえも同じではなく、そしてやはり今までにないほど収穫開始が遅くかったということです。
リヴ・ブランクでは、開花は例年より3週間遅く始まり、ヴェレゾンもなかなか進まなかったため8月の涼しい風が吹く前に本当にブドウは熟すのか、疑問に思ったほどだったといいます。
この予想は的中し、収穫の途中でヴァン・ド・ペイとブランケット、クレマン・ド・リムーには濃縮果汁を加えても良いという法令が出されました。(ラングドックでは補糖は禁止されているため、糖度を上げる許可が出た際には、濃縮果汁を加えることが可能)しかしながらこの法令はスティルワインには適用されないのだそう。
さらに困ったことに今年は天候異変が続き、夏が終わる前までに普段の年の雨量を既に計測していたのです。確かに6月、ドメーヌから届いたニュースレターには、ドメーヌの畑がプカプカとプールに浮いた合成写真が貼られていました・・。
そして、7月終わりの嵐の影響でリヴ・ブランクで一番質の良いシャルドネの40%が失われました。

10月1日にスタートした収穫(昨年は9月8日にスタートしていますがこれでも比較的遅いのです)は、終わってみれば「良好」な収穫となりました。すがすがしい風が吹き通り、皆の士気が高まり良い雰囲気で収穫が出来ました。ブツブツと分断されるわけでもなく、かといって2011年の時のように24時間ぶっ通しでの収穫の日々を強いられるわけでもなく、週末の休日さえも確保することができました。しかしながら、やはりストレスフルなもので、じりじりとゆっくりとしか上がらない糖度を計測し続けるのは、未熟児の子供の体重を日々計る両親のような気持ちだったといいます。
どのタイミングで収穫するのか・・・彼らには常に頭を悩ませる決断がつきまといました。
AOCリムーのワインのブドウは全て手摘みで行わなければならず、機械のように短時間で出来るものではありません。天候が急変しブドウの腐敗が始まれば命取りになりかねない。
一方で、糖度と酸の最適なバランスがしっかりと出来上がるまで待つことも大切。実ったブドウに風が通り抜けるよう、最後の除葉を行いました。

選果台には一年の姿が表れていました。不均質な熟し方、ミルランダージュ、嵐によるダメージ・・・しかし他の畑に広がってしまったボトリティスの影響は、リヴ・ブランクでは見られませんでした。
地中海からやってくる湿り気を持った風がドメーヌに到達する直前に、すべての収穫を終えたのです。

最後の収穫日10月17日という日付は、リムーの白ワインの中では一番最後であり、ラングドック全体で見ても一番最後といえるでしょう。
最終的には、酸と糖の最適なバランスで、潜在アルコール度数12.5-13%のブドウに、とても満足しているとのこと。

残念なニュースは、Odyssée用のシャルドネ、そしてOccitaniaのモーザックの収量がだいたい27hl/haまでに減少してしまったことです。
ただ、成熟の遅いシュナン・ブランは開花時の寒さにあまり影響を受けずに済みました。

リムー全体では、高い酸度とやや低い糖度のバランスから、2013年はスパークリングワインの優良年という見方が広まっていますが、リヴ・ブランクではスティルワインに関してもかなり期待を持っていると彼らは自信を持って語ってくれています。

VLUU L100, M100  / Samsung L100, M100

VLUU L100, M100  / Samsung L100, M100

生産者からの収穫情報

2013/11/18

Domaine Brusset(Rhône – Cairanne & Gigondas)

普段より3週間遅く10月後半に終わった収穫。
今年は開花時の寒さによりグルナッシュが花ぶるいを起こし、通常より25%の収量減と
なりました。グルナッシュはこのドメーヌの6-7割を占める重要な品種、ローヌ南部は全体的に収穫量減となっているようです。

ローラン・ブリュッセは、醸造中のワインについて、既に大変色鮮やかでアロマ豊かなもので、かつタンニン量も豊か、そして上品さも兼ね備えていると言っています。「まだ現段階で結論付けるのは時期尚早。マロラクティック発酵を終えてからまた話すけど、今年は2007年に近いヴィンテージと言えるかもしれない」と楽しみなコメントを送ってくれました。

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Domaine Gilles Barge (Rhône – Côte-Rôtie)

やはり例年より遅く9/30に始まり10/13に終了した収穫。
収穫量は25%減少したものの、写真で見られるように、大変質の良いブドウが収穫でき大変満足しているとアリス・バルジュはコメントしてくれています。

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Domaine Loew (Alsace – Bas-Rhin/Westhoffen)

10/7にピノ・ノワールからスタートした収穫。収穫の間は天候に恵まれたものの、土壌が水分をため込んでしまっていたので、何と8割はそり(雪の日に遊ぶそりです!)を使って収穫したそう。「まさにスポーツだったよ!!」と話すエティエンヌ・ローヴ。ピノ・ノワールの収量は、ただでさえ少ない2012年より3分の1にまで落ちました。ドメーヌ全体では、トータル30%減という少ない収穫量となっています。醸造中の果汁はゆっくりと発酵中です。まだはっきりとは言えませんが、デブルバージュを2-3回行ったジュースは大変クリアで澄み切っています。
「今年はフランス全体で、本当に大変なヴィンテージになった。どれだけ手入れや収穫に労力を費やしたかが問われる、ヴィニュロンの年だね」とエティエンヌは語ります。

clos df 2013