Borie la Vitarèleの新たなスタート

2014/10/21

カティの手紙より
『皆さんはおそらくご存じだと思いますが、私の夫でありパートナーであるジャン・フランソワ、親しい仲間の間では通称ジェフが、4月29日残酷な事故の犠牲となり私たちを残し亡くなりました。
私たちは24年間にも渡って共にワインを造ってきました。24年前にボリー・ラ・ヴィタレルを創ったのです。1998年にビオに転換し、2001年からはエコセールに認定、そして2011年ヴィンテージからはデメテール(ビオディナミ)に認定されています。これらの挑戦を二人で共に手を携えてやってきました。
彼の死によって、異なるテロワールから最も素晴らしく味わい深い表現を追求するという、当初から私たちが守り続けてきた目的が変わることはありません。』

今年4月末、アクシデントでこの世を去ったジャン・フランソワ・イザルン。ヴィニュロンのみならず多くの人々が彼の死を悼み、ラングドックの偉大な生産者を失った悲しみに包まれました。
私たちはこの夏、パートナーのカティのもとを訪れ、彼女と共にジャン・フランソワの思い出を語りました。悲しんでばかりでも仕方がないと、カティは元気そうに振舞って仕事に集中しようとしていましたが、まだその悲しみは癒されるはずがありません。
彼女はジャン・フランソワと共に1990年からボリー・ラ・ヴィタレルをスタート、2人で毎日試行錯誤しながら各ヴィンテージを大切に造ってきました。
去年訪れた時に、廃墟と化していた建物は新しく事務所とテイスティング・ルームに変わり、ジャン・フランソワの願いであった伝統的な品種サンソーなどの品種の植え替えも始まっていました。
今後もカティは、彼の願いであったプロジェクトを進めていくつもりです。

今、日々の畑仕事はジャン・フランソワの友人のヴィニュロンが行ってくれるほか、多くの近しい人々が支えてくれています。そして、今はニュージーランドにいる、かつてドメーヌでジャン・フランソワの下で働いていたオノログが収穫時期には、はるばる手伝いにやってくるそうです。そしてカティはジャン・フランソワの思いをそのまま受け継ぎ、オノログと共にワイン造りに挑みます。ジャン・フランソワのチャーミングな性格を慕って多くの友人がドメーヌを支えてくれることに、カティはとても感謝しています。

私たちはこれからもBorie la Vitarèleの挑戦を応援し続けます。
そして、ありがとう!ジャン・フランソワ。

Borie 1410

”ジャン・フランソワ・イザルンは2014年の春、あの世へと旅立った。まさにボリー・ラ・ヴィタレルのワインが2013ヴィンテージと共に絶頂期を迎えたタイミングと同時期に。サン・シニアンというアペラシオンのテロワールの多様性を表現したこれらのキュヴェが、ちょうどプリムールの試飲で《土壌の違いによる味わいを感じられる素晴らしい教材》と私たちを驚かせたのだった。Cathy Planèsとコンビを組んだこの2人組は1990年の初めにスタートしこの特殊性を広めていった。ヴィニュロンの感性はますます磨かれていき、生きる人々の大きな関心を引いた。このラングドック復活のパイオニアの死が大きな穴を残したとしても、私たちはこれからもドメーヌの挑戦が続いていくことを心から願ってやまない”- La Revue du Vin de France 2015