収穫情報2015

2015/10/21

Champ des Soeurs (Fitou)・・・8月7日、フィトゥーで最初に収穫をスタートしたローラン・メナディエ。乾燥した暑い夏でしたが、春の終わりに降った100ミリほどの雨が夏の間の乾燥からブドウ畑を守る手助けとなったとローラン。2015ヴィンテージからミュスカは、リヴザルトのみならず辛口のIGP白ワインとしても登場予定となりました。1.5ヘクタールのミュスカの畑は、海風を受け彼が追い求める素晴らしいフレッシュ感が生まれます「アルコール12~12.5度で収穫をすることで、糖度、アルコールそしてアロマの表現が最高のバランスになるんだ」。今後コルビエールの白ワインは樽発酵によるキュヴェも造りはじめ、赤ワイン同様空気に触れさせながら醸造することで表現が豊かになると意欲を燃やしています。
イノシシによる被害、そして8月半ばに降った雹の影響で多少の選果は必要になりましたが大被害にはつながらず、収穫量・コンディションともに満足のいくものになりました。

CdS vdge2015
↑ フィトゥー最初の収穫とあってテレビのインタヴューを受けるローラン。
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Ch.Rives-Blanques (Limoux)・・・史上最もじめじめした3月、1900年以来最も暑かった7月。そして1950年以来最も早い収穫となった今年、リヴ・ブランクは9月5日にペイ・ドックから収穫をスタートしました。9月9日にはシャルドネの区画をスタートしましたが、ボトリティスの繁殖が進んだ区画もあったもののしっかりと選別を行いました。ブドウのコンディションは良好で、嵐の予報があったものの収穫中は大きな雨や風にあたることはなく9月14日にモーザック、そして翌15日にはシュナン・ブランの収穫を終えました。素早く、的確に収穫作業を進める齢70歳の兄弟、通称「フェラーリ・チーム」の2人が大活躍でその速さには誰も追いつけないのだそう。

RB vdge2015

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Domaine Loew (Alsace)・・・温かな冬と春の影響でブドウの成長が早く進み、6月には畑仕事に追われて忙しい日々を送っていたエティエンヌ・ローヴ。7月、8月には35~40℃の酷暑に見舞われ、若いブドウの木々にはたくさんの水をあげねばならないほど土壌が乾燥した状態になってしまいました(若木への灌漑は許可されています)。収穫の前には彼が予想していた以上に土壌が乾燥しきってしまい、ブドウの木々も水不足の状態に陥っていました。種までしっかりと熟したのを見極め、例年より3週間ほど早い9月16日にピノ・ノワールから収穫をスタート。10月にかけての忙しい収穫を経て摘み取ったブドウに大満足の様子のエティエンヌ。近年収穫が少なすぎて不可能だったセレクション・グラン・ノーブル、ヴァンダンジュ・タルディヴも今年は収穫できました。まだ全てが終わってはいませんが、とても良い結果に満足の様子です。

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Ch. Barbeiranne (Côtes de Provence)・・・暑く乾燥した夏を経て8月31日にスタートした収穫。早い収穫が予想されていましたが例年と比べさほど早くなったというわけでもありませんでした。ミストラル、そして暑さのおかげでブドウは健全に育ち大きな問題もなく成長することが出来た2015年。冬の間に土壌がしっかり水をため込んでいたおかげで、水不足に悩まされることもなく収穫したブドウのコンディションは見事です。収穫量は昨年に比べると多少落ちますが、ブドウはより凝縮感があってアロマ豊かで既に良い感触を持っています!

Barbeiranne vdge2015

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Domaine Regnard (Maranges)・・・他の地域同様に暑くブドウの成熟が進んだ年、見事な天候の下で9月5日より収穫がスタート。「暑さによる水不足の影響もありブドウの粒はやや小さめながら素晴らしい熟度!」とフロリアン・ルニャール。

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Domaine Morey Coffinet (Chassagne-Montrachet)・・・ブドウの均一な熟し方、健全さは2005年を思わせるようだと語っていたティボー・モレ。今年はドメーヌにとって重要な意味を持つ一年でもありました。長い間厳格なリュット・レゾネを行ってきましたが今年からビオロジック、そしてビオディナミによる栽培をスタートしたのです。9月1日からスタートしたピュリニー・モンラッシェ・レ・ピュセルでの収穫、翌日にシャサーニュ・モンラッシェ、モルジョとクロ・サン・ジャンのピノ・ノワール、続いてラ・ロマネへと続きました。9月4日に収穫したブルゴーニュ・ピノ・ノワールは「選果台に乗せみても、選果の必要が無いほどブドウは完璧!」

MC vdge2015
↑ 見事なブルゴーニュ・ピノノワールのブドウ

MC silice de corne 2015
↑ ビオディナミ501番の調合剤をバタール・モンラッシェで散布(6月)

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Domaine Taupenot Merme (Morey Saint Denis)・・・9月8日にスタートした収穫。コルトン、ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエクリュのレ・プリュリエ、シャンボール・ミュジニーから今年は始まりました。ブドウの成熟には素晴らしい夏だったけれど7月末にはすっかり水不足に陥っていたので、8月に降った雨は天の恵みのようだったと語るヴィルジニー・トプノ。ブドウは健全で暑い果皮でしたがミルランダージュした房もみられ(結実不良、凝縮感が出るためブルゴーニュでは特に好まれる傾向です)果汁はとても凝縮感があるとのこと。結果、抽出もスムースに行われておりワイン造りも順調に進んでおり質の良さにとても満足の様子です。収穫量については、「2013年のように通常よりは少ないけれど、2012年のような歴史的な低収量にはならなかったから良しとしようかな・・・」とヴィルジニー。これら2015ヴィンテージはこれから樽に移され、次は来年一月に予定している現在タンクの中の2014ヴィンテージの瓶詰めの準備に取り掛かります。

TM vdge2015 Bel Air
↑ ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ、ベレールからの眺め

TM vdge2015 Morey
↑ モレ・サン・ドニ

ドメーヌ・ローヴ最新2013ヴィンテージがワイン・アドヴォケイトで好評価

2015/10/13

アルザス、バ・ランのドメーヌ・ローヴの2013ヴィンテージがワイン・アドヴォケイトのステファン・ラインハルトのテイスティングで素晴らしいコメントを獲得しました。
(ラインハルト氏はドイツ、オーストリア、アルザス、シャンパーニュを主に担当しています)

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”エティエンヌ・ローヴはドライなアルザスワインを造る最も興味深い生産者の一人だ。ヴェストーフェンの村の周囲、合計12ヘクタールにドメーヌ・ローヴはピノ・ノワールそして古いシルヴァネールを含む伝統的なアルザスの品種を栽培しているが、土壌は色のあるマール、石灰岩や石灰砂岩などから構成されている。グラン・クリュ(アルテンベルグ・ド・ベルグビーテン)をはじめとして、西側だけ閉じている形の幅の広い谷にある南向きの日照の良い畑や北向きでも日照の恩恵を受ける素晴らしい小区画を持っている。ヴェストーフェンの村の中にグラン・クリュがない理由としてあげられる一つの点はこうだ:「この村には瓶詰めを行っているドメーヌはたったの3ドメーヌのみ、一方で協同組合へブドウを売っているのは80の農家。つまり単純にヴェストーフェンにグラン・クリュを作ろうなんていう興味が無いんだ」とエティエンヌは話す。しかしながら彼はヴェストーフェンが少なくとも村名のアペラシオン、おそらく最高の場所にあるオステンベルグまたはブリューダーバッハ、ズーセンベルグが将来的にプルミエ・クリュという格付けを獲得することを願っている”

”ローヴがすべての畑で収量を25-50ヘクトリットルに抑え、それぞれの畑で同じ方法で栽培して以来、もはやヴェストーフェンに最良の畑があることは疑いの余地はない、「あなたが試飲をするワインと、私のワインとの違いが生まれるのはテロワールの違いに過ぎない、それは栽培方法やワインの造り方から生まれるものではないんだ」とエティエンヌは強調する。ドメーヌ・ローヴはデメテールにより承認されておりエティエンヌはステンレスタンク内で全ての区画ごとに醸造、ピノ数種類はドゥミ・ミュイ(大樽)で発酵させる。彼はヴァンダンジュ・タルディヴよりもセレクション・グラン・ノーブルを生産するが、彼が言うにはVTがしばしば甘くなりがちなのに対し、SGNの方が酸度とバランスの面で興味深い点が多いのだそうだ”

2013 Alsace Riesling Grand Cru Altenberg de Bergbieten 92点
2013 Alsace Riesling Ostenberg 92点
2013 Alsace Sylvaner Vérité 90点
2013 Alsace Pinot Gris Bruderbach Le Menir 88点
2014 Alsace Pinot Noir Westhoffen 87点

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瓶詰めまでに長い時間を要した2013ヴィンテージ、そしてこの年はフランス中が天候不順に悩まされた年。ローヴでは収穫時に土壌が水分をため込んでしまったために「そり」で収穫を行った年です。「ヴィニュロンの力量が試された年だね」と語るエティエンヌ。彼が太鼓判を押すリースリングは、しっかりした酒質と生き生きした酸があり、長期熟成にも向くタイプ。特にオステンベルグは通常ならば昨年春には瓶詰めできているはずですが、このヴィンテージは発酵に大変な時間を要しました。「でも、ワイン自身が選んだ道だから待つしかないよ」と僅かに不安げだった彼も、4月の瓶詰めを終えて「素晴らしい酸と爆弾のようなボリューム感!」ととても嬉しそうに話しています。
近年続いた収穫減と、ドメーヌの人気の更なる上昇でローヴのワインは実質売る在庫が無い状況、2015年ヴィンテージ以降の収穫量の安定を期待したいものです。

Loew1510 RP