マス・カル・デムラ 収穫情報2015

2015/11/16

イザベルとヴァンサン・グマールがジャン・ピエール・ジュリアン(マス・ジュリアンのオリヴィエ・ジュリアンの父)からドメーヌを受け継ぎ12回目となった2015年の収穫。天候の変動によって、その時々の適切な対応と自らへの問いかけが絶えなかったヴィンテージ。2004年から積み重ねてきた経験がものをいうのだと実感した年です。

「2014年よりも寒く乾燥した冬に始まった今年は、穏やかな気候で順調に開花、2014年の夏の終わりの大雨のおかげで土壌は水分をしっかりと蓄えていました。そのあと気候が急変し猛烈な水不足が襲い6月中旬から7月末までは雨が全く降らず異例の高温状態が続きました(しかし、矛盾したことに北の地域よりも気温はやや低めでした!)。幸いなことに8月は比較的涼しく、収穫は穏やかで乾燥した気候のもと8月18日にスタートし10月6日に終了するという、過去2番目に長い収穫期間となったのです。

時折、全てを失うのではないかという不安さえ持った今年ですが、チーム・マス・カル・デムラがこれまで、様々に表情を変えるヴィンテージで積み重ねてきたトライアル、そして選択、成功経験、さらには失敗、これらをチーム内で共有し適切な対応をすることで今年の成功へと導きました。今年は特に、水不足による悪影響が懸念されたため、グリーンハーベストをしっかりと行ったことが今年の成功の一番の鍵となりました。そしてこの作業が、結果的に収穫をもスムースに進めちょうど良い熟度のところでブドウを摘みとることを可能にしたのです。

今年からは幾つかのパーセルでビオディナミを始めたことに加え、全房発酵を取り入れ、発酵の期間も変えてみました。醸造は順調に進んでおり現在のところ2007や2010年を思わせるような素晴らしいヴィンテージになりそうです。白ワインはしっかりと酸がのっていて、かつ表情豊か。シュナン・ブランの奥行きは素晴らしく、とてもカタロニア的。赤ワインはバランスが良く深みがありエレガントでエネルギーに満ちています。どのセパージュもテロワールの表情をきれいに表現し、これからのブレンド作業には大きな期待が持てるものとなっています。

瓶詰めまでにはまだまだ長い時間を要しますが、今年フランスの殆どの地域はすでに伝説的なヴィンテージと囁かれています。私たちの感覚では2015年のラングドック地方はやや厳しい印象ですが、マス・カル・デムラのワインの状態を見ると大きな期待を持たずにはいられません!」

MCD-vdge 2015