Domaine Daniel Crochet訪問 2016.7月②テイスティング

2016/12/09

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2014ヴィンテージと最新の2015ヴィンテージを試飲しました。

Sancerre Tradition Blanc 2015
カイヨットとテール・ブランシュの14の区画からのソーヴィニョン・ブランのブレンド。樹齢は約35年までのものを使います。
暑かった2015年はブドウが収穫前に乾燥してきてしまったほど水不足に見舞われましたが、8月の終わりに少し雨が降り、最終的には酸もしっかりあってバランスは良いとダニエル。
そんなヴィンテージにおいても、しっかりとフェノール類の成熟を待って収穫することが大切なのだそうです。
口当たりの丸み、柔らかさは2014年よりも際立っていますが中盤からミネラルのフレッシュ感があり余韻には爽やかさが持続します。

Sancerre Cuvée Prestige Blanc 2015
サンセールのグラン・クリュとも称えられるカイヨットのシェーヌ・マルシャンのブドウを含む3つの区画からのブレンド、樹齢もやや高く40年近いものです。
2015年らしい親しみやすい柔らかさを残しつつ、Tradition Blancに比べよりミネラル感が強くタイトな印象で、骨格もしっかりしています。

Sancerre Blanc Plante des Prés 2014
グリオットと呼ばれるもろい石灰質の南向きの斜面、ミネラル感がはっきりと出る土壌です。平均樹齢50年。
とても繊細な果実味、伸びやかな酸が特徴です。「2014年は水不足によるストレスがあまりなかったため、ブドウがじっくりと成熟することができた、そのため2014年は大変良いヴィンテージで長期熟成が期待できるものとなった。緊張感があり、ピュアなフルーツ感がしっかりと感じられる。ソーヴィニョン・ブランなどアロマティック品種とよばれるものは、このゆっくりとじっくりと成熟することがとても大切なんだよ」とダニエル。

Sancerre Rouge 2014
テール・ブランシュとキンメリジャンの7つの区画からのピノ・ノワール。樹齢約35年までのものを使用します。60%樽で1年間熟成。フローラルで赤い小さなフルーツの凝縮度豊かな香り。タンニン量が比較的多くややタイトな味わいですが、これから次第に調和が取れてくるでしょう。みずみずしく伸びやかなきれいな酸。

Sancerre Rouge Cuvée Prestige 2014
3つの区画に植えられているピノ・ノワールは樹齢50年以上のもの、これらはセレクション・マッサルによって増やした優良な苗木でダニエルは「タンニンの質がとても良い」と話します。
チャーミングなTradition Rougeに比べて、タンニンのきめ細やかさ、滑らかさが際立ち全体的に上品。ブルゴーニュの上質なピノ・ノワールに匹敵する、もしくはその上をゆくような見事な出来栄え。

★このピノ・ノワール・キュヴェ・プレスティージュ2014はフランスのワイン専門誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」の2016年11月号「ピノ・ノワール特集」で表紙を飾り、もっともコストパフォーマンスの高いピノ・ノワールに選出されました。専門家たちがブラインドテイスティングで試飲を行い販売価格を想定するという試みでしたが、多くのブルゴーニュの主要アペラシオンからのピノ・ノワールが「やや高く値付けされている」と言われる一方で、このサンセールのピノ・ノワールは品質の割にとても価格が手ごろだということで「新たな発見」「衝撃の一本」と異例なまでに絶賛されました。(残念ながらドメーヌの在庫がなく、手に入れることができませんでしたが次ヴィンテージ2015にご期待ください!)