カート 0

Château La Tour Saint Honoré

シャトー ラ トゥール サントノレ


コート・ド・プロヴァンス・ラ・ロンド
2008年に誕生したコート・ド・プロヴァンス・ラ・ロンド。地中海とモール山塊の間に広がる海沿いに広がる畑で4つの地域が生産地域に指定されており、日照量の多さはもちろん、年間を通して海風や北からのミストラルが吹き付けることで、病害の影響は受けにくく、冬は温暖で、夏も海風が吹き気温の過度な上昇をやわらげます。
また、南に浮かぶ別名「黄金の島」と呼ばれるポルクロル、ポー・クロ、ルヴォンの島々があることで雨が特に少ないことも特徴です。
プロヴァンス地方は大きく2つに分けて、北西に広がる石灰岩を主体とする地域と、東の海側に広がるなだらかな丘や山に囲まれた地域があります。
シャトー・ラ・トゥール・サントノレはこの東側の海沿いにあるシャトーで、結晶片岩(ミカシスト)や片麻岩、花崗岩で構成されるモール山塊のふもとに広がるテロワールを所有。主にシスト(片岩)があちこちにみられるやせた土壌でワイン造りには好都合。このシスト、砂岩、石英の3つの鉱物に恵まれているのはプロヴァンスではラ・ロンドのみで、ワインにフレッシュさを与える要素となっています。
シャトー・ラ・トゥール・サントノレ
プロヴァンスで先駆的にワイン造りを行っていたかつてのLordas侯爵のドメーヌ、シャトー・ラ・トゥール・サントノレ。18世紀に建設されたシャトーはベル・エポック様式の塔の中にあるテラコッタの管からガラスタイルの大樽に果汁が直接流れ込む形になっており、古き良き時代のワイン造りの跡が見られます。
1988年からセルジュ・ポータルが運営、セルジュの祖父がLordas侯爵の土地の管理人をしていたことから1972年に土地の一部を購入することができました。その後畑を拡大し、現在は31ヘクタール、土壌や畑の向きの異なる飛び地の4区画の畑を所有しています。
ワイン造りには最適な環境で長きにわたって減農薬栽培を続けてきましたが、2011年からはビオロジック栽培を行い今後はビオディナミ栽培への完全転換を目指しています。ビオディナミでなければならない理由は、「今まで飲んだワインで感銘を受けたものはビオディナミで造られたものだったから」とセルジュ。転換に向け着々と準備を進め、2021年には地中海に臨む新しい醸造所も完成、より細部にこだわったワイン造りが可能となります。セルジュは生産量の80%を占めるロゼだけではなく、15%の赤、5%ほどしかない白ワインにも力を入れています。