Domaine Florent Héritier

ドメーヌ・フローラン・エリティエ

フローラン・エリティエは幼い頃からサヴォワのフランジー村で祖父のブドウ畑で畑仕事を手伝いながら週末やヴァカンスをこの地で過ごし、土や自然に親しみ、その恵みを享受することのできる時間がとても好きでした。

祖父亡き後は、叔父がフローランに栽培やテロワールについて多くのことを伝授、彼がヴィニュロンとしてこの地に戻ることは全くもって自然な流れで、醸造栽培上級技術者（BTS）の資格を取得したのち、2004年に2.5ヘクタールの畑でアルテスとモンドゥーズから自らの名前でワイン造りをスタート、2009年にはビオロジックへ転換し徐々にビオディナミへの転換を進め、2014年にはデメテール認証を取得しました。 フローランが目指しているのは質の高いワインを造ること。現在ではサヴォワはもちろんのこと、パリでもミシュランガイド2つ星、3つ星のレストランでオンリストされています。

テロワール・畑

ルーセット・ド・サヴォワのワインはアルテス（別名ルーセット）から造られる辛口の 白で有名なアペラシオン。主要な畑はフランジー（Frangy）の村にあります。レ・ズュ ス川を見下ろす起伏に富んだ南向き斜面は大変陽当たりが良く、温暖なテロワール。土 壌はモレーンと呼ばれる氷河により運搬され岩屑などが堆積した層で、石が転がる粘土 質の土壌が主体です。フローランは白ワイン用のアルテス、赤ワイン用のモンドゥー ズ、そしてクレマン用にジャケールを栽培しています。

ビオディナミによる栽培

2009年からビオロジックに転換し、2014年にすべての畑がデメテールの認証を取得。代表的なものは、イラクサやトクサ、スギナに加え、様々な植物を煎じた水肥、抗炎症作用のあるセイヨウナツユキソウ、オレガノ、カノコソウを発酵させたものを畑に散布しています。これらを使うことで銅と硫黄を混ぜた農薬、ボルドー液の使用量を減らすことができます。