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Domaine de Saint-Ennemond

ドメーヌ・ド・サン・テヌモン

ドメーヌ・ド・サン・テヌモンはクリュ・ボジョレーのひとつ、ブルイィの山の麓のセルシエの村外れにあるドメーヌです。ブルイィに7ha、ボジョレー・ヴィラージュに5ha、ボジョレーに2ha、ムーラン・ア・ヴァンに0.85haの計約15ヘクタールの畑を所有しています。ドメーヌの設立は1976年、ワイン農家の息子として生を受けたクリスチャン・ベルジアが2ヘクタールの畑から始めました。現在は妻のマリー、息子のピエール・ジャンとともに家族経営で伝統的手法に最新技術を調和させた手法でワイン造りを行っています。ドメーヌの目的はただ一つ、環境に十分な配慮をしながらテロワールを反映した高品質なワインを生み出すことです。彼らの財産である高樹齢のブドウの木々は、ワインの複雑味や深み、凝縮感につながっています。サン・テヌモンのワインは、全て手摘みで収穫後、ステンレスタンクで醸造され、繊細なテロワールの個性を樽で消し去ってしまうことのないように、ステンレスまたはコンクリートタンクで熟成されます。
 
一年のほとんどを畑で過ごし、畑仕事にかかわる一切の手間を省かず、ぶどうに愛情を注ぎ、醸造、熟成、ドメーヌでの瓶詰に至るまでの各段階を慎重に進めます。また、広告や販促などにかかる余分な出費は抑え、ほぼワインに投資。そんな彼らのワインは、コンクールでの受賞や専門誌(ギドアシェット、ルヴュ・ドゥ・ヴァン・ド・フランス、ブルゴーニュ・オージュールデュイ等)で取り上げられることもしばしばです。2005年から経営に加わったピエール・ジャンは、レニエで自らのワインを生産し、見事な才能を発揮しはじめています。
 

自然との共生
栽培は厳格なリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践、病気の対策には、厳密に成分を見極めた薬剤を使用しています。また畑には草を生やし余分な水分が吸収されるような仕組みがとられており、ドメーヌでは除草剤の使用の必要がありません。また、醸造中そして瓶詰時のSO2の添加量に注意を払い、必要最低限の値にとどめています。また、ドメーヌでは月の満ち欠けに基づき、剪定や瓶詰の時期を決定しています。数年前からは、醸造時に生成された廃水を浄化処理してから流す取り組みも行っています。
                サン・テヌモン                                                                ドメーヌの名前になっているサン・テヌモンは、7世紀のリヨンの司教の名前に由来しています。彼はキリスト教布教のため熱心に活動していましたが、抵抗勢力によって暗殺されてしまいました。彼の亡骸はリヨンに運ばれ、人々は彼を失った悲しみそして墓で起こった奇跡から、その殉教者を聖人と呼ぶようになりました。ドメーヌのすぐそばにあるサン・テヌモン教会には、聖なる石があり、その粉は歯の痛みや小児の腹痛に効くという噂が広まり、当時多くの巡礼者を集めました。