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Domaine Rollin

ドメーヌ・ロラン


栽培労働者のエスプリを受け継ぐ真摯な心優しい一家                        たった数時間の訪問だけでも、伝統を受け継ぐ家族の愛、ペルナン・ヴェルジュレスの村やテロワールに対する深い敬意を強く感じたドメーヌが、ロランです。その想いはレミと息子のシモン・ロランが造り出すワインにもしっかりと感じ取ることができました。一日中テイスティングを続け疲れ切った舌であっても、その透明感のある滑らかで清らかなワインは私たちの感覚を呼び覚ましてくれたのです。2014年の訪問時、2013年の花ぶるいと雹害による収穫量の少なさにとても残念そうな表情を隠しきれなかったレミですが、2016年、またしても霜害とベト病による被害に悩まされていました。
今や世界中に取引先を持つロランですが、もともとペルナン・ベルジュレスではなく他の村の出身で、畑を所有しない栽培労働者でした。レモン・ロランが僅かな元金を手に購入した畑のひとつが、ペルナン・ヴェルジュレス一級のイル・デ・ヴェルジュレスのような現在は大変高額の畑を含む、ドメーヌの財産というにふさわしい畑です。息子のモリスが1955年、一部瓶詰めを始め妻とともに今日の顧客の基礎を造ると同時に借地での栽培をスタート、また意欲的に新しい畑も購入していきました。1976年、レミがドメーヌに参画し父と共に畑を拡大、1980年代の初めには約10haにまでなりました。
現在14ヘクタール、ペルナンに点在する小さな区画に加えコルトン・シャルルマーニュ、アロース・コルトンにも数区画所有し、醸造から熟成まで1990年代に造られたカーヴで行います。最大42%という斜度の高い丘が多いペルナン・ヴェルジュレスの地形を利用し母岩をわざと見せるように造られた美しいカーヴ(写真)は大変きれいに手入れされ、ラベルに見られる手作りのCabotte(石を積み上げた小屋)が可愛らしく飾られています。ロランのワインは畑仕事から醸造、熟成に至るまで丹念な仕事の積み重ねにより完成しますが、ワイン造りの哲学はあくまでも自然に任せ人の介入を減らすこと。ビオロジック認定はありませんが、厳格なリュット・レゾネ(減農薬栽培)に与えられる認証テラ・ヴィティスを2015年に取得、良いブドウを収穫するため畑仕事に多くの時間を費やします。シャルドネは収穫後ゆっくりと時間をかけプレス、自然酵母のみでゆっくりと一次発酵を樽の中で経たのち12~14か月間熟成、軽くフィルターにかけ瓶詰めします。ピノ・ノワールはプレス前に畑とカーヴで2度選別、5~6日間の低温浸漬の後2~3週間時間をかけて発酵、抽出度合はヴィンテージにより調整します。白同様12~14ヶ月の間樽熟成させ、ノンフィルター、無清澄で瓶詰めします。
雹や花ぶるいにより近年生産量は激減、ベト病の被害も重なり2016年はブドウの房がほとんど見られない畑もありました。著名なブルゴーニュの高騰が止まらないなか、ロランのワインを選ぶ意味は一度飲んでいただければ大いに感じて頂けることでしょう。