Domaine Roger Pabiot et ses Fils Pouilly-Fumé de la Terre aux Etoiles 2020

生産者情報

19世紀にギュスターヴ・パビオによって創設された家族経営の小さなドメーヌ、ロジェ・パビオ。ベルナールとジェラールの兄弟が父ロジェから受け継いだドメーヌは現在は5代目、ブルゴーニュとスイスで経験を積んだ女性ヴィニュロンのポリーヌが運営を担います。22ヘクタールの畑は砂質土壌から火打石を含む粘土質土壌、キンメリジャンの粘土石灰質、石灰分の強い土壌まで幅広く、なかには樹齢100年を超える木も存在します。
テロワールのより良い表現を追い求め、リュット・レゾネ（減農薬）で栽培、環境への配慮も欠かしません。2017年からは様々な植物を畑に植えることで土壌の活性化を試みています。

wine

パビオ家が築いてきた歴史へのオマージュ、祖父からたくさん学びを得たポーリーヌから祖父へのあふれる想いを込めた新しいキュヴェ。彼女がテイスティングを重ね、選び抜いたキュヴェを、受け継いだ伝統に新しい技術を融合し、500リットルの樽と卵型タンクを使って熟成させます。
柔らかく滑らかな口当たりと、フレッシュさのなかにも複雑な風味を備えたソーヴィニョン・ブラン。アカシアの花、柑橘類、スイカズラの香り。丸く柔らかな口当たりが心地よく、豊かな骨格、凝縮感とナッツやマッシュルームのような柔和な旨味、ほのかに塩味と心地よい苦味を感じる長い余韻で柑橘類のコンフィチュールのような後味を残します。
2018年、プイィ・フュメで行われた国際現代アート祭で、ポーリーヌはアーティストのMurielle Van Hoveの作品をカーヴに展示。その縁があって今回、この新しいキュヴェのラベルをMurielleによる水彩画で描いてもらいました。

栽培・醸造

醸造についてのポーリーヌの方針はソーヴィニョン・ブランの特有のアロマを失わないために、天然酵母に加え、培養酵母を加えること。SO2も最終的な量を最小限にするため、醸造中の添加分をできる限り少なく抑えています。