Château Rives-Blanques Limoux Tres Pech 2022

生産者情報

リムーで最も標高の高い350メートルの場所から遠く望むピレネーの頂の一つがRives-Blanquesと呼ばれることから名付けられたドメーヌ。土壌は氷河によって運搬されたモレーンと呼ばれる岩屑の層に小石や粘土が堆積した層。地中海と大西洋の二つの気候が交わるこの場所は適度な雨量と日照に恵まれ、標高の高さから、収穫はほかの地域に比べ約3週間遅く始まります。リムーは法律により手摘みによる収穫と、フランスで唯一樽での発酵と熟成が義務付けられています。
2001年にパンマン夫妻がオーナーとなって以降多くの改善が図られました。2022年に彼らは引退し、現在はこの地域で有名なシャトー･オリュー･ロマニスの所有者ピエール･ボリーが継承、ビオロジックで管理されています。

wine

「トレ・ペシュ」は、オック語で「丘を越えて」を意味します。畑は標高350ｍ、遠くにピレネー山脈を望む高台に位置します。畑に到着した際に感じる高揚感や展望をキュヴェ名に込めました。
シャルドネはリヴ・ブランクの象徴的品種であり、地域の宝とも言える存在です（ジャンシス・ロビンソンMW曰く「ブルゴーニュ以外ではフランスで最高のものの一つ」）。温かいクローブのスパイスや乾燥したレモンの皮、繊細な白い花が織りなす複雑なブーケが広がります。柑橘類や洋梨の風味が広がり、ブドウの豊かな果実味と美しい酸の調和は見事です。

栽培・醸造

樹齢は26～46年。特定の区画から手摘みで収穫後、重力を利用して優しくプレス。フリーランジュースとプレスジュースは分離され、24時間の低温静置後、15日間の低温発酵が行われます。マロラクティック発酵が自然に進行した後、225Lのオーク樽で細かい澱と共に熟成されます。最初の2ヶ月間はバトナージュを行い、その後9ヶ月間のオーク熟成で微妙な複雑さと洗練された構造を育みます。