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Château de Rieux

シャトー・ド・リュー

 
 
ミネルヴォワはオードとエロー県にまたがるアペラシオンで、北部の中央山塊付近から平地にかけて4200ヘクタールの畑が広がります。シャトー・ド・リューはミネルヴォワの中央部リュー・ミネルヴォワの村に11世紀から存在するシャトーで、代々のこのシャトーの所有者のド・ソース家が現在も一部分を所有しています。一家は1870年以来4世代に渡ってブドウを売り生計を立てていましたが、1998年のエマニュエル・ド・ソースの登場によって大きく変貌します。彼は構造豊かな質の高いワイン造りに取り組み、自身のファーストヴィンテージ(2000年)でギド・アシェット、そしてパーカー・ガイドに掲載され華々しいスタートを切りました。

友人ジル・デプレズの存在

彼の目覚ましい躍進の陰にはソムリエのジル・デプレズの存在が欠かせません。彼はアラン・デュカスグループをはじめとする世界各国の有名なレストランでソムリエとしてキャリアを積み重ねた人物で、現在はシャトー・ド・リューのコマーシャルを主に行っており、エマニュエルの良きアドバイザーでもあります。
ドメーヌの所有する25ヘクタールの畑はミネルヴォワ最上のテロワールとして知られるラ・リヴィニエールに続く土壌で、粘土石灰質と小石の広がる土壌で構成されています。エマニュエルはこの場所を、ドメーヌの裏を流れる川の名前に由来するラルジャン・ドゥーブル(l’Argent double)と呼んでいますが、ここはミネルヴォワの中でも最も暑く、雨の少ない乾燥した土地として知られ、生み出されるワインはしっかりと熟したフルーツのアロマ豊かでしなやかな骨格が備わります。 「主に2つの区画があるうち、プラトー・ド・リュー(リューの高台)は石がちで日当たりが良く風が強く吹き、とても早熟。もう少し下にある区画は砂岩の小石を含んだ粘土石灰質でよりフレッシュなワインが生まれる区画。この2つの区画で成分的なバランスを保つには、潜在アルコール度数が上がったとしても、しっかりとフェノール類の成熟を待つことが大切なんだ。」 エマニュエルは厳しい剪定作業により平均収量をアペラシオンが規定する半分の約25hl/haまで抑えているほか、ヴァン・ド・ペイにおいても35hl/haとかなり低くしています。そして、最良のブドウを収穫するため当初からリュット・レゾネ(減農薬農法)を行ってきましたが今後はビオロジックに順次転換していく予定で、ワインにはますます洗練味が加わっていくことでしょう。

こだわりの”500リットル入りの熟成樽”

2001年からボルドーの樽会社、Boutes社の樽を採用。色々なサイズのものを試した結果、500リットル のものが一番リューのワインに合うことが分かりました。 仕上がるワインは絹のような滑らかさで、タンニンも穏やかになり、樽の香りが強すぎることもなく、非常に良い均整を見せます。 ヴィオニエを主体とした白ワインにおいてはいきいきとした果実感を損なうことなく熟成します。500リットル入りの樽を使うことは ラングドックの醸造における伝統(demi-muids ドゥミ・ミュイと呼ばれる500~600リットル入りの樽が主に使われている)を守る というエマニュエル・ド・ソースのポリシーにも当てはまります。